ゲイの文化

日本人らしいマナーと守秘義務
古き良き伝統と慣習を色濃く守り続ける街

新宿二丁目のバー

LGBTの大多数は、異性愛者に比べ、類まれな才能に溢れる同性愛者が多いことで知られていますが、セクシャリティをカミングアウトした歌手のフレディ・マーキュリーなど、時代を築き上げてきた芸術家や著名人が数多く存在します。

偏見を持たれてきた同性愛の世界でありながら、三輪明宏、ピーター、おすぎとピーコ、美川憲一をはじめとしたオネエ・タレントの活躍のよって、世間の同性愛者に対するイメージが一変させました。また昨今では、假屋崎省吾、IKKO、KABA.ちゃん、マツコ・デラックス、ミツコ・マングローブなどのオネエ・タレントが、それぞれの本業と魅力的な才能を遺憾なく発揮することで認知を広げ、過去の人生を振り返る番組などでは、偏見を時には受け入れ時に跳ね返してきたと語られている方もおります。その感性がおりなすトーク力は、とにかく話が面白いせいか、笑いを求めて二丁目に通う客層も多く、メディアでもお墨付きなはずです。

ただし、メディアで取り上げられる女装家やニューハーフの店は少なく、一般的に知られている毒舌のゲイバーが多数を占めます。ドラァグクイーン(ドラッグクィーン)に見られる派手な美意識、衣裳やメイクを表れる感性は、ゲイカルチャーの中から生まれました。新宿二丁目に集う同性愛者は、同じ美意識や感性、はたまた苦悩を共有する相手と貴重なひと時を感じれる場所なのです。

二丁目の店舗ネットワークは非常に強く、問題が起こった場合の協力体制と横のつながり、おとこ気は、節度を持って楽しく遊んでいる人にとっては非常に居心地が良い場所です。二丁目の観光地化により、温度差はあれど、他の地域や歓楽街に比べ、お客様を守る意識街を守る意識には、非常に強く共通してます。

著名人がお忍びで訪れる際にも、情報は秘匿にするマナーも有する街であり、そういったお店が大多数を占めます。そのため、異性愛女性には、安心して遊べる場所であり、ただ一方で、「ゲイ(男)の街」としての楽園が他の歓楽街として大差ない状況へと変化していくことを、ゲイ男性からは歓迎されないケースもあります。
下品な話や下ネタは、一般社会のマナーとしては御法度な場合は多くありますが、あくまで飲みの席である二丁目では、遠慮なく話せるせいか、気兼ねなく飲める社交場として指示されています。ただし、「馴れ馴れしく話しかけること」「大衆居酒屋感覚で騒ぐこと」「横柄な態度で飲むこと」等々、節度をもった遊びをすることで、二丁目を満喫し、常連として変わらずに愛され続けることにつながります。

※毎年、新宿二丁目振興会が主催するゲイ・レズビアンのためのイベント「レインボー祭」にも、その街への愛情があふれている。
LGBT:L=レズビアン(lesbian)、G=ゲイ(gay)、B=バイセクシャル(bisexual)、T=トランスジェンダー(transgender)

【セクシャリティ説明】

・ゲイ(ホモセクシャル):男性を恋愛対象とする男性。
・バイセクシャル:異性も同性を恋愛対象とする人(男・女)。
・レズビアン:女性を恋愛対象とする女性。
・トランスジェンダー:生まれ持って心と性が異なる人(男・女)。

その他にも・アジェンダー・インタージェンダー・インターセックス・Xジェンダー・クエスチョニング・ジェンダー・フルイド・セクシャル・フルイディティ・ニュートロイス・ノンセクシャル・バイジェンダー・パンセクシャル・ヘテロセクシャル・ヘテロフレキシブル 等々、約100近くのセクシャリティがあると言われ、今もその分類表現は増え続けています。